風邪は内科?耳鼻咽喉科?どっちでみてもらう?
「風邪をひいたかも…」と感じて受診先を探すとき、まず思い浮かべるのは、内科かもしれません。
しかし、耳鼻咽喉科でも風邪を診てもらえることをご存じでしょうか。耳鼻咽喉科では、鼻だけでなく、喉(咽頭・喉頭)までファイバースコープにより直接観察することができます。粘膜の炎症や膿の状態、腫れの程度が正確に分かり、そうして得た確かな情報をもとに治療を行うことができます。鼻水の吸引、洗浄も受けられますので、その場での症状の緩和という意味でも強みがあります。
また、東大阪市長堂のながた耳鼻咽喉科クリニックでは、患者さん一人一人にしっかり必要な時間をかけて診療を行い、通院回数の低減にも努めておりますので、お気軽にご相談いただければと存じます。
そもそも、なぜ風邪を引くのか?
風邪の原因は、ほとんどがウイルス感染によるものです。
ただ、風邪、と一口に言っても、その原因となるウイルスは実に200種類以上にも及び、万能薬があるわけではありません。
症状に合わせた対症療法を行うことになりますので、「どれだけ症状と辛さを抑えられるか」は医師の判断に大きく左右されます。
耳鼻咽喉科では、口を開けて見るだけでは確認できない喉や鼻の粘膜を、ファイバースコープで直接観察することができます。そのため、症状に合わせた適切な治療(対症療法)を行うことができるのです。
鼻からのどの炎症「急性上気道炎」
急性上気道炎、いわゆる風邪は、鼻からのどに炎症を起こす病気です。
そのことからも、鼻、のどの構造や性質、またその病態をよく知っている耳鼻咽喉科を受診することが、より適切な治療を受けられることにつながることがお分かりかと思います。
風邪をこじらせると合併症を引き起こすことも・・・
風邪が身近な病気であるがゆえ、「そのうち治るだろう」「忙しいから」と医療機関を受診しなかったり、通院を途中でやめてしまったりといったケースが見られます。
しかし、風邪をきっかけとして、以下のような合併症を引き起こすこともあります。風邪かなと思ったときには必ず医療機関を受診し、きちんと治るまで治療を継続していくことが大切です。
中耳炎
中耳で炎症を起こす病気です。中でも風邪などをきっかけとしてウイルス・細菌が耳管(鼻の奥と中耳をつなぐ管)を通して中耳に達し、そこで炎症を起こすものを「急性中耳炎」と言います。大人に比べて耳管が太く短い小さなお子さんは特に注意が必要です。
副鼻腔炎
鼻腔の奥にある空洞「副鼻腔」の粘膜が腫れ、膿が溜まる病気です。風邪などをきっかけとして起こる副鼻腔を「急性副鼻腔炎」と呼び、その後炎症が2~3カ月続くと、「慢性副鼻腔炎」に進展します。
特に鼻づまりの症状が強く現れ、学業や仕事に悪影響を及ぼすことも少なくありません。
急性咽頭炎
鼻の症状が軽い一方で、喉に強い痛みをきたす病気です。耳鼻咽喉科では咽頭を直接観察することができますので、より正確な診断・治療が可能です。
風邪をひいて喉の痛みだけが長く残っている、というときにはお早目にご相談ください。
気管支炎
鼻、喉の症状が軽い一方で、咳・痰がひどくなる病気です。その他、発熱、倦怠感、筋肉痛、鼻水、頭痛などの症状を伴うこともあります。
副鼻腔炎との鑑別が重要であるため、まずは耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。
風邪を的確に診断するために
必要に応じて、鼻、喉の奥までをファイバースコープにて直接観察し、的確に診断いたします。
また、炎症や膿の有無、粘膜の腫れの程度に応じた、適切な治療をご提案いたします。症状が似た他の疾患との鑑別のため、ファイバースコープ以外の各種検査機器もご用意しております。
風邪の治療法
風邪の治療では、患者さん一人一人の症状に応じた対症療法の選択が重要になります。咳止め、去痰薬などのお薬を組み合わせ、患者さんの辛さが早く軽減される治療をご提案します。
また、耳鼻咽喉科ならではの治療として、鼻水の吸引、洗浄、ネブライザー療法も行っておりますので、受診したその場で症状を和らげることも可能です。
溶連菌感染症などの場合は抗生剤を
東大阪市長堂のながた耳鼻咽喉科クリニックでは、安易に抗生剤を使用することはありません。
ただ、適切な検査を行い、必要と判断したときには、患者さんのご同意を得た上で抗生剤を使用します。抗生剤が必要な疾患の1つが、溶連菌感染症です。抗生剤を投与することで、通常1日以内に熱が下がり、喉の痛みも軽減します。
当院では、検査結果が数分で分かる溶連菌の迅速検査を行っておりますので、速やかで正確な判断・治療が可能です。