声がかすれている・声がれ
声の不調は、風邪で喉に炎症が生じているとき、応援などで喉を酷使したときなどにも起こり、特別珍しいことではありません。
ただ、そうではないのに声がかすれている、声がれが起こっている場合には、声帯ポリープや声帯結節、長期間タバコを吸われている方は喉頭がんを疑う必要があります。
何日も声がかすれている、声がれを起こしているときには、東大阪市長堂のながた耳鼻咽喉科クリニックにご相談ください。
声帯ポリープ
声帯の一部が腫れてポリープとなり、声が出しづらくなる病気です。通常は声帯の左右どちらかが腫れ、その腫れが長期化することで反対側も腫れてきます。
声を出そうとすると、声がかすれたり、かれたような声になります。
声帯ポリープの原因
主な原因は声の出し過ぎです。声帯粘膜が充血し、腫れが生じ、なおも声を出す生活を続けていることで、ポリープとなります。
その他、無理な発声方法、喫煙などが原因になることもあります。
アナウンサー、教師・保育士、歌手、司会業などの仕事に就いている方に多く見られます。
声帯ポリープの症状
- 声がかすれる、声がれ
- 声が低くなる
- 途中で意志に反して声が途切れる
- 声を出すと疲れる
その他、稀ではありますが、呼吸困難を起こすこともあります。
声帯ポリープの治療
喉の安静(声を出さない)に努めるとともに、必要に応じてステロイド吸引などの薬物療法を行います。また、発声方法が適切ではない場合には、その改善のための発声トレーニングも必要です。
炎症がひどい状態が続く場合には、ポリープを切除する手術が必要になります。手術が必要と判断したときには、提携する専門の医療機関をご紹介させていただきますのでご安心ください。
声帯結節
声帯に炎症性の硬い腫瘤が生じる病気です。声帯の左右両側に現れるのが特徴です。
声帯結節の原因
声帯ポリープと同様、声の酷使を主な原因とし、アナウンサー、教師・保育士、歌手、司会業などの仕事に就いている方に多く見られます。
声帯結節の症状
- 声がかすれる、声がれ
- 喉の違和感
これらの症状に気づいたときには、お早目にご相談ください。
声帯結節の治療
喉の安静を保ち、消炎薬、ステロイド吸引などによる薬物療法を行います。発声方法が誤っている場合には、その改善のための発声トレーニングを行います。
保存的治療で十分な効果が得られない場合には、結節を切除する手術が必要になります。その場合には、提携する専門の医療機関をご紹介させていただきます。
なお、お子さんの場合には、変声期を経て自然な改善が期待できるため、経過観察に留めることがあります。